肩こりや腰痛の原因がデスクワークにあるって本当?オフィス環境の見直しで生産性の改善を

#健康運営

肩こりや腰痛はもはや国民病とも言われる社会人にとっての悩みの種となっています。オフィスワーカーの場合、その原因は仕事による可能性も考えられます。仕事のどのような行為が原因となっているのか、そしてそんな悩みに対応すべく、オフィスが提供できる改善案について、紹介していきます。

肩こりや腰痛になりやすいオフィスワーク


パソコンのモニターを眺め、長時間同じ体勢・姿勢のまま仕事をすることが多いオフィスワークは肩こりや腰痛を引き起こしやすい仕事のようです。そこに加えて、近年は仕事以外の時間、つまり休憩中や家での時間などでもスマホを眺める人が多いので、その傾向に拍車(特に肩や首のこり)がかかっています。痛みがひどくなってくると仕事もままならなくなってしまい、当然パフォーマンスレベルは下がってしまいます。そうならないためにも、肩こりや腰痛は無視できない問題です。

目の疲労によって頭痛や肩こりが起きているらしい


オフィスワークをしている人にとって、パソコンの画面を見る時間を短くするということは現実的な話ではないと思います。ですから、根本解決は難しいものの、何もしないままだと社員は皆消耗していくばかりです。そこで打てる対策としておすすめなのが、植物によるオフィスの緑化です。いわゆる緑視率を高めるということ。これは眼精疲労の回復効果が期待されており、近年のオフィスづくりにおけるトレンドにもなってきています。

また、制度・ルールとして休憩時間を小まめに設けるような設計も必要でしょう。特に日本の会社員は同調圧力に逆らえない人が多いため、個人で適宜休憩するような仕組みでは、周りが仕事をしている中では休みズラいと感じる人も少なくないはずです。そのため、多くの人たちが一斉に目を休めるようなルールづくりも大切になってきます。

作業環境の悪い中での長時間作業は腰に良くない?


腰痛にも様々な原因はあるようですが、長時間同じ姿勢でデスクワークを続けていると血流が悪くなってしまい、それが腰痛の原因になっていたりもするようです。パソコンを使った作業は、基本的に指先以外を動かす必要もないため、どうしても身体の動きは少なくなりますし、同じ姿勢を続けがちです。だからこそ、人間工学に基づいて設計されたようなオフィスチェアなどの利用を推奨しいところです。

また、それだけでなく、近年はこの同じ姿勢で働き続けることのデメリットが情報化によって良く知られており、その対策となるような家具なども増えてきています。その1つが高さ調整ができて立って作業をできるようなデスクです。そのほかにもバランスボールを椅子として取り入れたりする工夫をしている人もいるようです。目と同様のことですが、やはりこちらも休憩や簡単なストレッチをするような時間・制度を設けることも大事になってくると思います。

ストレスはさまざまな身体的不調の原因に?


ストレスがたまるのは良くないことは、分かりきった話ですが、たとえば、先に述べた眼精疲労などは、ストレスが原因になることもあるようです。そうした目の不調が肩こりや頭痛を引き起こすこともあるでしょう。過度なストレスは精神的な疾患を招く恐れもあるでしょうから、決して軽視すべきではありません。

仕事である以上、多少なりとも好まざることを引き受けなければいけない場合もあるでしょうから、そうしたネガティブ要素を多少なりとも逃すことのできるはけ口はある方が社員は働きやすいはずです。そうした位置ずけとして、リフレッシュルームのような空間を設けたり、より力を入れるならそうした空間の中に卓球台やビリヤードテーブルなどを取り入れてみたりするのも良いでしょう。

まとめ


スマホの普及に伴い、社員が公私の分け隔てなくモニターを眺める時間が増えてきています。それに伴い「スマホ首」のような症状も出てくるぐらい、身体の不調と私たちの働き方や私生活は密接です。先日、テレワークをしている人の方が、しない人よりも幸福度が高いというようなニュースも聞かれました。テレワークを導入していない会社は、取り入れてみるだけでも、社員の生産性に改善は見られるのかもしれません。その場合も完全テレワーク化するのではなく、オフィスや自宅などで働くことを選択できるようなハイブリッドワークなどを試してみてはいかがでしょう。