経理や総務などのバックオフィス業務は、会社全体を支える重要な役割を果たしています。しかし、その作業効率が低い場合、売上に直結する業務が滞り、働く方々の負担の増大や生産性が低下する恐れがあります。
バックオフィス専用のスペースを最適化することで、業務効率を向上させるだけでなく、働く方々の快適さも大きく改善できます。
本記事では、バックオフィスの効率を最大化するためのオフィスデザインのポイントを株式会社SPACE PRODUCEがご紹介します。
1. バックオフィスの「動線」を整える
バックオフィスの効率性を高めるうえで、動線設計は重要なポイントです。
動線とは、働く方々の移動経路や作業フローの流れを指します。この動線が複雑だったり、無駄が多かったりすると、作業効率が著しく低下します。
例えば、経理を担当する方が書類保管スペースから席まで頻繁に移動する必要がある場合、その移動時間が積み重なると生産性が低下します。
こうした無駄を防ぐためには、以下のような工夫が効果的です。
書類保管棚やプリンターなどの設備を、作業するデスクの近くに配置する。
座席の配置を「チーム内の連携」を考慮したレイアウトにする。
また、上記以外にもオフィス内の移動経路には余計な障害物を置かず、スムーズに移動できるスペースを確保することも大切です。動線設計を最適化することで、働く方々が効率よく業務を行える環境が整います。
2. 作業に合わせたゾーニングを取り入れる
バックオフィスでは、業務内容に応じたゾーニングが効果を発揮します。
ゾーニングとは、「業務ごとにエリアを分け、必要な設備や環境を整える手法」です。たとえば以下のような例が挙げられます。
集中作業エリア:
経理やデータ入力など、集中力を要する業務のための静かなエリア。
打ち合わせエリア:
総務や人事が行う短時間の相談や簡易的なミーティング用スペース。
コミュニケーションエリア:
チーム内の連携を強化するための自由な会話ができるスペース。
こうしたゾーニングを行うことで、働く方々がそれぞれの業務に適した環境で仕事ができるようになり、業務の効率化が期待できます。
3. 明るく快適な環境をつくる
バックオフィスの空間は、働く方々が長時間過ごす場所です。そのため、快適性を高める工夫が欠かせません。まず注目すべきは照明です。自然光が差し込む場所を優先的に活用しつつ、蛍光灯やLED照明で適切な明るさを確保しましょう。
さらに、壁や床の色合いにも配慮が必要です。落ち着いた色を基調としつつ、適度に明るいトーンを取り入れると、視覚的なストレスを軽減できます。例えば、メインカラーに淡いベージュを採用し、セカンダリーカラーにホワイト、アクセントカラーにグリーンを10%程度取り入れることで、温かみと爽やかさのある空間を演出できます。
また、温度や湿度管理にも注意しましょう。特にバックオフィスでは、長時間事務作業に使用される機器が多いため、空調設備の配置や調整が重要です。快適な空調環境を整えることで、働く方々の集中力を高めることができます。
4. 機器の配置を工夫する
バックオフィスでは、多くの業務がパソコンやプリンター、スキャナーなどの機器を利用するため、機器が乱雑に配置されていると、作業効率が低下するだけでなく、見た目の印象も悪くなります。
まず、ケーブル類を整えるためにケーブルボックスや配線カバーを活用しましょう。機器の配置については、使用頻度や用途に応じて最適な位置に設置します。たとえば、頻繁に利用するプリンターは作業デスクの近くに置き、使用頻度が低い機器はサブスペースにまとめて設置することで、空間を有効活用できます。
さらに、デジタルツールやクラウドサービスを活用し、ペーパーレス化を進めることも重要です。ペーパーレス化により、書類の管理が効率化し、保管スペースの削減にもつながります。
5. 働く方々の意見を反映させた設計を
バックオフィスの最適化を実現させるためには、実際に業務を行う働く方々の意見を取り入れることが不可欠です。現場の方々がどのような課題を感じ、どのような改善を求めているのかを把握することで、より実用的な空間設計が可能になります。
例えば、簡単なアンケートやヒアリングを実施し、現在の業務スペースにおける不便な点や改善点を収集します。その上で、必要な要素を設計に反映させることで、働く方々の満足度が向上し、結果的に業務効率の向上にもつながります。
最後に
バックオフィスのスペースを最適化することで、業務効率の向上と働く方々の快適さを実現できます。
ぜひお問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。株式会社SPACE PRODUCEでは、働く方のエンゲージメント調査やヒアリングを実施し、ただの設計・内装作業にとどまらず、経営者、働く方々にとって、より良いオフィス空間をご提供いたします。