素材の“組み合わせ方”が空間の印象を決める
白やグレージュを基調とした空間は清潔感がありますが、どこか画一的に見えてしまうことがあります。
同じ「清潔で上質」でも、印象に残るクリニックや店舗には、素材そのものの質感を引き立てる設計があります。
本記事では、空間デザインの専門家である株式会社SPACE PRODUCEの小林佐理が、異素材を組み合わせて“静かな高級感”を生み出す方法を解説します。
石×布×金属×木――質感のコントラストが空間を深める

高級感は「価格の高い素材」から生まれるのではなく、素材同士のバランスから生まれます。
たとえば、冷たい印象の石には、温もりのある木材を。硬質な金属には、やわらかな布素材を。
対照的な質感を掛け合わせることで、互いの魅力が引き立ち、空間に奥行きと品格が生まれます。
重要なのは、“主張の強さ”よりも“質感の調和”です。
静かで控えめでも、手で触れたときの温度や光の反射の違いが、無意識のうちに高級感として伝わります。
“色”ではなく“質感”で印象をコントロールする
従来は色のトーンで統一感を出す手法が主流でしたが、2025年以降の空間トレンドは「質感のグラデーション」。
マットな質感と艶のある質感、粗さと滑らかさなど、触感の違いで空間に表情を生み出す考え方です。
同じ白でも、石の白と布の白、金属の白はまったく異なります。
色味を合わせすぎるよりも、異素材の“白”を重ねる方が、深みと立体感が出るのです。
これは視覚だけでなく、心理的な“心地よさ”にもつながります。
流行ではなく、長く愛される“静かな高級感”へ
華美な装飾やトレンドカラーに頼らず、素材そのものの質感で魅せる空間は、時間が経っても古びません。
それは、見た目ではなく「手触り」や「光の抜け方」など、人の感覚に寄り添っているからです。
マテリアルミックスは、流行を追うのではなく“永続的な上質さ”を育てるデザイン手法。
素材選びの段階から、長く愛される空間づくりを意識することが大切です。
最後に
素材の掛け合わせで生まれる高級感は、ブランドの印象を静かに底上げします。
単調な空間から一歩先へ進むために、まずは「質感のバランス」を見直すことから始めてみてください。
ぜひお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。
株式会社SPACE PRODUCEでは、素材選定・内装計画から施工まで一貫してサポートし、クリニックや店舗にふさわしい“静かな上質感”をデザインいたします。



