近年、美容皮膚科や美容外科では男性患者さまの来院が増加しています。しかし、院内のデザインが女性向け一辺倒だと、潜在的な男性患者さまを取りこぼしてしまうこともあります。
本記事では、ユニセックスな空間づくりでターゲット層を広げ、集患力を高めるための具体的な工夫を株式会社SPACE PRODUCEが解説します。
メンズ患者さまを惹きつけるデザインの必要性
男性患者さまの来院率は年々上昇傾向にあります。背景には、男性の美容意識の高まりと、仕事やプライベートでの印象管理への関心の広がりがあります。しかし、多くのクリニックが女性を意識した内装や色味に偏っており、男性にとっては「入りづらい」と感じる要因になっています。ユニセックスな空間デザインは、既存患者さまの満足度向上だけでなく、新たな層の取り込みにも直結します。
男性も安心できる色味と素材の選び方
空間デザインにおける色は、心理的ハードルを左右する大きな要素です。淡いピンクやパステルカラーは女性には好まれる一方で、男性には「場違い感」を与える場合があります。
そこで、グレージュやネイビー、モスグリーンなどの中間色を基調にすると、性別を問わず落ち着いた印象に。素材も光沢の強い装飾より、木目やマットな質感を活用すると温かみと安心感が生まれます。
ユニセックス化で生まれるビジネスメリット
院内の印象が男女どちらにも馴染む空間になると、紹介や口コミが広がりやすくなります。特に、男性患者さまは女性の付き添いや紹介で来院するケースが多く、パートナー同伴の来院も期待できます。
さらに、SNSでの発信時に「男性も入りやすい」というイメージがつけば、広告費をかけずに新規層を取り込む効果が高まります。
具体的な導入ステップ
まずは待合室から取り組むことをおすすめします。初めて来院した患者さまが最初に滞在する空間だからです。
既存の家具や壁面の色味を見直し、クッションや照明カバーなど交換しやすい要素から中間色へ切り替えます。また、サイネージや雑誌コーナーに男性向けコンテンツを加えることで、さりげなく“ウェルカム感”を演出できます。
最後に
ユニセックスな空間デザインは、ただ男女の中間を取るだけではありません。
患者さまの立場に立ち、誰もが自然体でいられる居心地の良さを追求することが、結果的に集患力やリピート率を高めます。
ぜひお問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
株式会社SPACE PRODUCEでは、働く方のエンゲージメント調査やヒアリングを実施し、ただの設計・内装にとどまらず、クリニック運営に関わる皆さまに向けて、より価値ある空間デザインをご提供いたします。