カウンセリングルームは、患者さまが初めてクリニックと向き合う重要な場所です。ここで安心して話せるかどうかが、信頼関係と通院継続に大きく影響します。
家具の配置、色の選び方、音の環境は、患者さまの心を開くための大切な要素です。本記事では、心理的安全性を高め、リピーターを生むための具体的な設計ポイントを株式会社SPACE PRODUCEが解説します。
1. 家具・色・音の三位一体設計が鍵
患者さまが「また来たい」と思うカウンセリングルームは、家具配置・色彩・音環境を一体的に計画し、心理的な安心感を引き出すことが重要です。
2. 空間は言葉以上に安心感を伝える
初診や施術前のカウンセリングは、多くの患者さまが不安や緊張を抱えています。このとき、座り位置が落ち着かない、色が冷たく感じる、周囲の雑音が気になると、本音を話しにくくなります。反対に、空間が心地よければ、短い時間でも信頼が生まれます。
3. 安心感を生む設計ポイント
家具配置
● L字または斜め向かいの座席配置:机を真正面に挟むより圧迫感が減り、話しやすい空気が生まれます。
● 適切な距離感(約1.2m):近すぎず遠すぎず、相手の表情が自然に見える距離を確保します。
● 入口から直接座席が見えない工夫:他の患者さまの視線を避け、プライバシーを守ります。
色彩
● ベージュや木目調で柔らかさと温もりを演出。
● アクセントカラーに淡いグリーンやブルーを一面だけ取り入れると、清潔感と落ち着きが両立します。
● 光の色温度は「温白色から昼白色(約3000K〜4500K)」が理想。中でも3500K〜4000Kは自然光に近く、肌色を健康的に見せながら温かみと清潔感を同時に感じさせます。
音環境
● BGMはゆったりとしたインストゥルメンタル:歌詞入りは集中を妨げやすいので避けます。
● 遮音対策として壁やドアに吸音素材を使い、会話が外に漏れないようにする。
● 足音や機械音の軽減:カーペット敷きやドアクローザーで余計な音を抑えます。
4. 細部の積み重ねがリピート率を変える
家具、色彩、音はそれぞれ独立した要素に見えますが、患者さまの心理には総合的に作用します。大きなリフォームだけでなく、小さな改善でも印象は大きく変わります。
最後に
ぜひお問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。株式会社SPACE PRODUCEでは、働く方のエンゲージメント調査やヒアリングを実施し、ただの設計・内装にとどまらず、クリニック運営に関わる皆さまに向けて、より価値ある空間デザインをご提供いたします。