休憩スペース不足を解消!昼休憩を快適にするレイアウト術

#ニューノーマル

昼休憩が一斉ではなく、従業員の皆さまがそれぞれの時間で休憩を取る勤務形態は、近年ますます増えています。
とくに、スペースに限りのあるオフィスでは「食事スペースが足りない」「混雑でリラックスできない」といった悩みが生じがちです。この記事では、昼休憩がバラバラな職場環境でも、快適に過ごせる食事や休憩スペースづくりの工夫を、空間設計の視点から株式会社SPACE PRODUCEが解説します。
 

1. 分散型休憩に合ったスペース設計の必要性

昼休憩の“時間差”に対応した設計が求められる

働き方の多様化に伴い、休憩時間の分散運用が一般的になりつつあります。こうした環境では、時間帯によって食事スペースの混雑度にムラが出るため、空間に無理なくゆとりを持たせる工夫が不可欠です。
 

休憩スペースの使い方に偏りが出ると不満の原因になる

誰かが使い終わるのを待つ時間が長くなると、ちょっとしたストレスが蓄積されてしまいます。こうした状況は、昼休憩が自由であるはずの働く方にとって、逆に気を使う要因となりやすくなります。
 

席数以上に「使いやすさ」が重要

同じ6席の食事や休憩スペースでも、テーブルの配置や通路の広さに余裕があるだけで、心理的な余裕が大きく変わります。見た目よりも「使いやすく、譲り合いやすい配置」が肝になります。
 

時間をずらしても“心地よく”休める場づくりが大切

ただ座席数を増やすのではなく、「空間の余白」と「使いやすさ」を両立させる設計が鍵となります。
 

2. 食事スペースをシェアする仕組みをつくる

予約やサインアップ制で無駄なく回せる運用を

限られたスペースでも、使い方を工夫すれば十分な快適さを保てます。なかでも「共有ルール」の整備は有効です。
 

混雑を回避する仕組みがあれば、自然と譲り合いが生まれる

「自分がどの時間に使うか」が事前に見えるようになっていれば、スペース利用に対する安心感が生まれます。これは、意識的な譲り合いよりも効果的です。
 

ホワイトボードでの予約や簡易アプリでの管理も

大がかりなシステムを導入しなくても、アナログで十分に運用可能です。昼休憩前に「〇〇〜〇〇時 利用中」などの札を置くだけでも、無用な混雑を防げます。
 

自由な運用でも、安心して使えるルールがあると快適

仕組みはシンプルで構いません。大切なのは「誰でも安心して使える」という空気をつくることです。
 

3. レイアウトの再設計で“自然な流れ”をつくる

使われやすい導線づくりが空間価値を高める

昼休憩を快適にするには、物理的な配置も重要です。場所の“どこにあるか”が、使われやすさを大きく左右します。
 

動線が悪いと、良いスペースでも活用されにくい

入り口から遠い、視線が気になる場所にある、動線が交差する。こうしたスペースは、無意識に敬遠されがちです。
 

通路脇やコピー機付近などの小スペースも有効活用

すべての働く方が同時に食事をとるわけではないので、1人掛けのベンチやカウンターを廊下沿いに設けるだけでも、意外と便利な休憩スポットになります。
 

「つい使いたくなる」配置が、スペース効率を上げる

大きなリフォームをせずとも、レイアウトの見直しで利用率が大きく変わります。自然に足が向く配置は、空間のポテンシャルを引き出すポイントです。
 

最後に

食事スペースが限られているオフィスでも、工夫次第で「快適な昼休憩」は実現できます。休憩時間がバラバラな勤務体制に合わせて、仕組み・ルール・空間の3つを見直すことで、働く方が気持ちよく過ごせる場所に変わっていきます。

「場所が足りないから無理」ではなく、「どう使えばうまく回るか」を考えることがポイントです。
 
株式会社SPACE PRODUCEでは、働く方のエンゲージメント調査やヒアリングを実施し、ただの設計・内装作業にとどまらず、経営者、従業員の皆さまにとって、より良いオフィス空間をご提供いたします。
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