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【いま人気】オフィス空間にファミレス席を取り入れる会社が増えているワケ

#オフィスレイアウト

コロナ禍の影響による感染対策・予防、業務の効率化、イノベーションなどさまざまな観点から、オフィスのあり方に変化の兆しが見られるようになってきました。そんな中で、オフィスにファミレス席を設ける企業が増えています。ファミレス席とはどのようなものなのか、設置することでどのようなメリットが期待できるのかなどについて、解説していきます。

オフィスなのにファミレス? ファミレス席とはどんな席!?


ファミレス席とは名前に入っている通り、ファミリーレストランにあるような座席のことです。具体的にはテーブルと対面するように配されたソファで作られた席で、4〜8名程度が座ることができる席になります。正式な定義があるわけではありませんが、概ねこのような作りのものが多くなっています。ソファは背もたれの高いものが好まれることが多く、パーテーションなどがなくても半個室のような雰囲気がある席が多いようです。

テーブル1卓と向かい合ったソファ2脚で、スペースにして2300mm前後ほど、4人がけ(ソファに2人づつ)のファミレス席なら奥行きは1500mmほどを想定しておけば良いでしょう。8人がけ(ソファに4人づつ)でも2100mm程度となります。

ファミレス席のメリットは


なんといっても自由に使える使い勝手の良さが最大の利点。実際のファミレスでも、友人や家族で食事を楽しむ人もいれば、ランチミーティングに使うという人、リモートワークなどの仕事・作業的な利用、相談事や面接など、さまざまな使われ方をしているのを見たことがあるのではないでしょうか。

オフィスにおいてもそんな多様に使える機能性は、実用的と考えて導入する企業が増えているのです。たとえばグループワークであったり、相談や打ち合わせ、オンラインミーティングなど、様々に使用することができます。部署などをまたいだチームで仕事をしなければならないとき、スムーズに集まって、連携を取りながら仕事をするときには最適な空間です。そうした使い勝手の良さに加えて、コンパクトで場所をあまりとらないため、連続的に配置しやすいことなども、重宝されている理由でしょう。

ファミレス席の使い勝手がいい理由は、開放的すぎず・閉鎖的すぎない空間にあり


セミクローズドであり、セミオープンな空間は、良い意味で中途半端さを残します。その中途半端さが、使う側に居心地の良さを与えるのでしょう。たとえば、上下関係のある者同士が1対1で密室空間で話すのは、部下側の立場からすると息苦しさを自然と感じてしまいがち。そんなときに、このような中途半端な空間は周囲から完全にはシャットアウトされていないため、対話のしやすさや高圧性の排除などにも期待が持てます。

フリースペースとして設置されているファミレス席であれば、そこで同僚とランチを共にしたり、休憩中に相談・談笑したりするような利用もできます。社内にて堂々と行うことは気が引けるというような行為などを、そうした開放的すぎない空間であれば行いやすいという側面もあるでしょう。

会議室難民の救済に繋がるのがファミレス席


オフィスにある会議室は、数に限りがあり、誰もが使いたいときにすぐ使えるということは少ないはずです。事前予約を行なって、計画的に、協力し合いながらの使用が多いのではないでしょうか。ですが、突発的にミーティングを行なった方が良いこと、ほかの同僚に急遽重要な会議・接客などが発生し、会議室を譲るなどということも起こり得ます。

そんなときに空いていれば簡単に利用しやすいのがファミレス席です。適度な閉鎖感もあるため、よほどの機密情報を扱うような打ち合わせでなければ、利用できるのではないでしょうか。セミオープンな雰囲気で会議室よりもカジュアルな空間であるため、もしかすると打ち合わせの会話がより活発になるという効果も期待できます。

トレンドに敏感な社員のモチベーションアップにも寄与!?


個人差はあれど、「今どきのおしゃれなオフィスで働きたい」という願望を持っている人は多いと思います。流行に敏感な社員などは、こうしたトレンドにあったオフィスで働けることにモチベーションを高めてくれることもあります。十分な機能性がありながら、働く上での気分を上げてくれるのであれば、一挙両得というものです。

まとめ


スペースを大きく使わないために導入もしやすく、機能的ということでプラス面が多い印象の多いファミレス席。その分人気過多となってしまい、使いたくても使えないとなっては本末転倒です。利用・運用上のルールは予め必要になってくると思います。そうした懸念点への配慮さえできるのであれば、どんなオフィスにもあって損のない席となるのではないでしょうか。