変化に強い!流動席レイアウト術

#オフィスレイアウト

働く方の数が増え、部署や役割が多様化していくと、従来の固定席配置では柔軟な対応が難しくなります。特に埼玉や千葉など郊外エリアで組織を拡大している企業にとっては、「今すぐ使える」効率的なオフィスづくりが欠かせません。今回は、必要に応じてすぐに席替えができる「流動的チーム席」の設計ポイントを株式会社SPACE PRODUCEが解説します。
 

なぜ流動的な席配置が必要か

まず考えたいのは、働く方を取り巻く環境が年々スピードを増して変わっているという事実です。以前は、開発、営業、管理部門など、それぞれが固定メンバーで長期間業務を行うスタイルが一般的でした。しかし現在は、プロジェクト単位で異なる部署が一時的に組むケースが増えています。そのため、一度決めたデスクレイアウトが数ヶ月で機能しなくなることも珍しくありません。流動的な席配置は、こうした変化に柔軟に対応できる「経営の武器」になります。
 

柔軟性を高めるデスク設計とは


流動席の考え方で大事なのは、ただ机を並べ替えるだけでは不十分だということです。モジュール型のデスクを選ぶことで、必要な時に必要な形に再構成できる環境が生まれます。例えば、デスク同士が簡単に連結することができたり、パーテーションをすぐに移動できる仕組みにしておくと、作業内容やチームの規模に応じて瞬時に空間を変化させることができます。ここで重要なのは、家具の「軽さ」と「移動のしやすさ」です。無理なく動かせる設計にしておくことが、ストレスなく使い続けられる秘訣となります。
 

働く方の心理的安全性も考慮

流動的な席配置は物理的な変化だけでなく、働く方のメンタル面への配慮も欠かせません。特に新しく加わったメンバーは、慣れない環境に戸惑うことがあります。そのため、どこに座っても安心して作業できるよう、共通のルール作りやサイン表示が必要です。また、よくある課題として「自分の居場所がなくなった」と感じる方も出てきます。そうした不安を解消するために、個人ロッカーを設置するなど、個人スペースの確保も大切なポイントです。
 

無駄なコストを抑えるコツ

「流動席」というと、新しい什器や内装の導入で費用がかかる印象があるかもしれません。しかし実際には、既存のオフィス家具を有効活用することでコストを抑えながら柔軟性を持たせることができます。例えば、既存のデスクにキャスターを取り付けたり、簡易的な仕切りを追加するだけでも大きな効果があります。さらに、内装を大きく変更せずに「柔軟性」を高めるアイデアも豊富にありますので、プロの目線でのアドバイスを受けることをおすすめします。
 

最後に

働く方が力を最大限に発揮できる職場は、常に変化と進化が求められます。だからこそ、「今だけの最適解」ではなく、これからの成長を見据えたオフィスづくりが重要です。今回お伝えした内容は一部に過ぎません。詳細なプランニングや現場に応じた設計は、やはり個別のヒアリングが欠かせませんので、ぜひお問い合わせフォーム からお気軽にお問い合わせください。株式会社SPACE PRODUCEでは、働く方のエンゲージメント調査やヒアリングを実施し、ただの設計・内装作業にとどまらず、経営者、従業員の皆さまにとって、より良いオフィス空間をご提供いたします。