坪単価を無駄にしない!オフィスを最大活用する5つのポイント

#オフィスレイアウト

「家賃は高いのに、オフィスがうまく使えていない」「限られたスペースをもっと有効活用できないか」——こうした悩みをお持ちの経営者や総務人事担当者さまは少なくありません。

オフィスは、空間の使い方ひとつで生産性が大きく変わるため、むやみにデスクをたくさん配置したり、会議室を作るだけでは、スペースはあっという間に埋まってしまいます。

では、どうすれば坪単価を無駄にせず、生産性の高いオフィスを実現できるのでしょうか? 本記事では、従業員の皆さまが快適に働きながら、生産性も向上する5つの設計ポイントを株式会社SPACE PRODUCEが解説します。
 

1. 多目的スペースで「3役」


▶ 広くないからこそ、“用途分け”ではなく“用途の組み合わせ”がポイント

限られたオフィスでは、会議室・休憩室・作業スペースを分けるとすぐに手狭になります。大切なのは、「1つのスペースを複数用途で使える」ように設計することです。

✅ 実践アイデア:

• 折りたたみ式テーブルで、普段はデスク、必要時は会議テーブルとして活用する。
• ハイカウンターを設置し、立ち会議・ランチ・短時間ミーティングを兼用する。
• 収納付きベンチソファを導入し、打ち合わせ席と備品置き場を一体化する。
わずかなスペースが「作業」「会議」「休憩」の3役を果たし、坪単価の価値を最大限に高められます。
 

2. 「立つ」文化を取り入れ、スペース効率も生産性も向上


▶ なぜ立ち会議が有効なのか?

座って行う会議は長引きがちですが、立ったまま行う会議なら自然と短時間で議論が進み、集中力も高まります。しかも、会議室を作らなくても済むため、スペース効率が飛躍的に上がります。

✅ 具体的な導入例:

• エントランス付近にハイテーブルを設置し、立ち話をしながら打ち合わせができる空間にする。
• 会議室は設けず、立ち会議専用スペースをつくり、短時間で決断できる文化を根付かせる。
• 壁掛けホワイトボードを組み合わせ、会議の回転率を上げる。
スペースを節約しながら、生産性が高まります。
 

3. 「縦の空間」を徹底的に活用する収納設計


▶ 小さなオフィスでは、壁と天井も“働かせる”

床面積ばかりに目を向けていませんか? 実は、壁や天井の“縦の空間”を活用することで、収納力は大幅に向上します。

✅ 取り入れたい収納アイデア:

• 壁一面に可動式のオープンシェルフを設置し、書類や備品を整理する。
• デスク下はキャスター付き収納で、デッドスペースをゼロにする。
• 天井近くには吊り棚やハンギング収納を設置し、使用頻度の低い備品を収納する。
限られた坪数でも、「床」だけでなく「壁」「天井」まで有効活用することで、驚くほど収納力が高まります。
 

4. 視覚効果で「広さ」を演出するデザイン


▶ 実際の広さではなく、“広く感じさせる”ことが快適さを生む

狭いオフィスでも、視覚的な工夫を取り入れるだけで、驚くほど開放感が生まれます。従業員の皆さまがストレスなく働くためには、実際の面積以上に“広く見せる”デザインが不可欠です。

✅ 広く見せる工夫:

• ガラスパーテーションを使い、区切りながらも奥行きを感じさせる。
• 壁面や床を同系色で統一し、視線の広がりを生む。
• ミラーや光を反射する素材を取り入れ、空間に奥行きを演出する。
• 天井には間接照明を設置し、圧迫感を軽減する。
こうした工夫を積み重ねることで、実際の坪数以上に広々と感じられるオフィスが実現します。

5. 「静」と「動」を分けて、集中力とコミュニケーションを両立する


▶ 小さなオフィスだからこそ、“集中”と“交流”を分けるべき理由

限られたスペースでは、集中したいスタッフと会話をしたいスタッフが同じ空間にいることで、ストレスが生まれがちです。その結果、生産性も大きく低下します。

✅ ゾーニングのコツ:

• 窓際は「集中ゾーン」として、個別ブースや壁向きデスクを配置する。
• 入口付近は「交流ゾーン」として、立ち話や短時間ミーティングができるハイテーブルを設置する。
• 音を遮る素材のパーテーションを活用し、集中エリアと会話エリアを区切る。
「静」と「動」のエリアをしっかり分けることで、オフィス全体の生産性が向上します。
 

最後に

坪単価を無駄にせず、小さなオフィスを最大限に活用する5つのポイントをご紹介しました。

• 多目的スペースで「3役」
• 立ち会議で省スペースと生産性を両立
• 縦の空間をフル活用した収納設計
• 視覚効果で広さを感じさせるデザイン
• 「静」と「動」のゾーニングで集中力を守る

これらを組み合わせることで、従業員の皆さまが快適に働ける“価値ある空間”に生まれ変わります。
しかし、「うちのオフィスに合うのは、どのアイデアだろう?」「レイアウト変更は費用や工期が心配…」など、具体的な悩みは企業ごとに異なるはずです。

オフィス設計は“アイデア”よりも“設計の組み合わせ”が成否を分けます。その組み合わせは、企業の働き方や文化に合わせて最適化する必要があります。
 
株式会社SPACE PRODUCEでは、働く方のエンゲージメント調査やヒアリングを実施し、ただの設計・内装作業にとどまらず、経営者、従業員の皆さまにとって、より良いオフィス空間をご提供いたします。
ぜひ お問い合わせフォーム からお気軽にご相談ください。