来客の少ない職場では、エントランスの整備が優先順位から外れがちです。実は、入口空間を整えるだけで、従業員の皆さまの気持ちや採用活動への印象が大きく変わります。
本記事では、エントランスの整備がなぜ大切なのか、そして最低限やっておきたいポイントを株式会社SPACE PRODUCEが解説します。
1. エントランスを整えると士気が上がる理由
エントランスは会社の「顔」と言われるほど象徴的な場所です。来客が少ないからこそ見落とされがちですが、実際に毎日通る従業員の皆さまにとっては、最初に目に入る社内の空間になります。ある程度の清潔感や快適さがあるだけで、意識の切り替えがスムーズにできるようになります。
オフィスに入る瞬間に整った空間を見ると、気持ちの面で前向きになりやすいですし、結果的に仕事への取り組み方や会社への愛着に影響を及ぼす可能性があります。さらに、気分転換になりにくい環境よりも、少しでも活気を感じられるエントランスがあれば、頑張ろうという気持ちが芽生えやすくなります。
2. 採用活動にもプラスになる根拠
採用面接や候補者を迎える場面では、エントランスの印象が大きく作用します。もし、殺風景で生活感の漂う入口しかなければ、「本当に働きたい会社なのか」という疑問を持たれやすくなります。逆に言うと、仮に来客の頻度が少なくても、一度でも足を踏み入れる人が「ここで働きたい」と思うきっかけになれば、人材確保において有利な状況をつくることができます。
近年、働く方が重視するポイントとして「オフィスの雰囲気や快適さ」が挙げられることが多く、エントランスを少し工夫するだけでも、企業のセンスや価値観を伝えられ、候補者との接点を前向きな印象で始めることができます。
3. 最低限押さえたいエントランスのレイアウト例
エントランスを整えるといっても、大規模な改装だけが方法ではありません。以下のような要素を考慮すると、最小限の投資で効果的な空間づくりが可能です。
1. 視界をすっきりさせる
通路の幅を確保し、余計な荷物や資料を置かないように整理します。最初に目に入る風景をクリアに保つだけで、印象は大きく変わります。
2. 軽いデコレーションやテーマ設定
明るめの壁色やグリーンを活用した飾り付けで、温かみをプラスすると、雰囲気が洗練されます。企業の理念を象徴する一言やアートを飾るのも方法です。
3. 社名やロゴを分かりやすく表示
必要最低限のサインを配置することで、会社の存在感をさりげなく伝えられます。来客が少ない場合でも、従業員の皆さまに「ここが自分の職場だ」という意識づけがしやすくなります。
4. エントランス空間を活かす工夫
エントランスに手をかけるのであれば、次のような方法で更に価値を高めることができます。
簡易的なミーティングスペース
人の出入りが少ない会社でも、急な打ち合わせが必要になる場面があります。入り口近くに小さなテーブルセットを置くだけで、社内外のコミュニケーションの場として活用できます。
掲示板やデジタルサイネージの導入
社内のお知らせや成果を紹介する掲示板を設置すると、従業員の皆さまが自然に情報を共有できるようになります。ディスプレイを活用して、社内行事や新しい取り組みを発信するのも方法です。
エントランス一体型の休憩スペース
休憩室が遠い場合、エントランスの一角にベンチやソファを置いて気軽に雑談や小休憩が取れる場所をつくると、オフィス内の雰囲気が和らぎます。
来客の有無に関わらず、エントランスを少し工夫するだけで社内文化にプラスの影響を与えることが期待できます。
最後に
来客が少ない職場ほどエントランスが見落とされがちですが、入口空間を整えると従業員の皆さまの士気向上や採用活動での印象アップが狙えます。とはいえ、どの程度の装飾やレイアウトを導入すればよいのか、実際には悩む場面も多いかもしれません。
ぜひお問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。株式会社SPACE PRODUCEでは、働く方のエンゲージメント調査やヒアリングを実施し、ただの設計・内装作業にとどまらず、経営者、従業員の皆さまにとって、より良いオフィス空間をご提供いたします。