天井の低さを逆手に取る!広く見せる照明とレイアウト

#オフィスレイアウト

古いビルや倉庫をオフィスにリノベーションする場合、天井が低かったり窓が少なかったりと、圧迫感が気になることがあります。
そうした空間でも、照明や色彩の選び方、抜け感の演出を工夫することにより、働く方にとって快適な環境をつくることが可能です。本記事では古いビルや倉庫を改装する際に役立つアイデアを株式会社SPACE PRODUCEが解説します。
 

1. 天井の低さや窓の少なさを逆手に取る

天井が高く大きな窓があると、開放的で明るい空間が生まれやすいものです。しかし、低い天井や限られた採光も捉え方次第では魅力を引き出すことができます。限られた高さだからこそ、照明を工夫することにより落ち着いた雰囲気が生まれ、窓が少なくても壁やインテリアの色で視線を誘導することで、奥行きを感じるレイアウトを作ることが可能になります。実際、古い建物特有の味わいや質感を好む働く方も少なくありません。
 

2. 圧迫感を軽減する根拠


天井が低いと圧迫感が出やすいのは、視線が遮られる箇所が多いためです。しかし、照明の配置や光の色を工夫することで、不思議と空間に奥行きが生まれます。加えて、壁や天井を淡い色で統一し、床にも明るいトーンの素材を選ぶことにより光が反射しやすくなり、部屋全体を広く見せることができます。また、窓が少ないのであれば、間接照明やグリーンを活用することで、明るさと潤いを強調する方法もあります。
 

3. 天井や窓を活かす事例

間接照明で高さを演出

天井に照明を直接設置するのではなく、梁や壁面に沿って隠し照明(間接照明)を取り付けると、天井の境界が曖昧に見えます。これにより、実際の天井高よりも広く感じやすくなるのが特徴です。

パーティションを低めに設定

デスク同士を仕切る壁や棚を低めに保つと、視線が奥まで通ります。視線の抜け感が生まれれば、狭さや暗さを感じにくくなると同時に、執務中のコミュニケーションも取りやすくなります。

壁の一部にアクセントをつける

天井や床をあえて淡い色で統一しながら、壁の一部にアクセントカラーやテクスチャを入れると、視点が横に流れて空間に奥行きを生み出します。窓が少なくても、視覚的に印象が変化しやすいのが利点です。
 

4. 快適に働ける環境をつくる工夫

改装時に検討したいポイントは、照明や色彩だけではありません。働く方が快適に動ける導線や、リラックスできる休憩スペースも重要です。

家具配置で通路を確保する

通路が広々としていると開放感が得られます。荷物置き場やプリンタ周辺を壁際にまとめ、中央はスムーズに歩けるようにレイアウトすると効率的です。

パーソナルスペースを確保する

天井が低いと窮屈な印象になりがちなため、座席同士の距離や共用スペースの広さを見直すことで、従業員の皆さまが集中しやすい状態を保ちます。

小物や装飾で雰囲気を変える

観葉植物やアートパネルなどを適度に配置すれば、無機質さが薄れ、空間に柔らかい印象が生まれます。特に、古い建物の質感を活かしつつアクセントを加えると、個性が際立ちます。

こうした工夫を組み合わせる事で、低い天井や少ない窓をカバーしながら、魅力的なオフィスへと変える可能性が高まります。
 

最後に

古い建物を改装してオフィスを構える場合、天井の低さや窓の少なさがデメリットに感じられるかもしれません。しかし、照明計画やインテリアの配色、家具レイアウトを工夫すれば、むしろ独特の居心地の良さを作り出すことができます。
 
株式会社SPACE PRODUCEでは、働く方のエンゲージメント調査やヒアリングを実施し、ただの設計・内装作業にとどまらず、経営者、従業員の皆さまにとって、より良いオフィス空間をご提供いたします。
ぜひお問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。