トイレがひとつしかない職場では、混雑やストレスが起こりやすくなります。本記事では、トイレの使用が集中する時間帯をどう分散させるか、また動線や周辺スペースをどのように整えるか、快適なオフィス環境づくりのヒントを株式会社SPACE PRODUCEが解説します。
1. トイレの混雑が業務に与える影響とは?
トイレが1カ所しかないオフィスでは、出勤直後や昼休憩の前後など特定の時間帯に利用が集中しがちです。その結果、列ができたり、利用を我慢してしまう方が出てきたりすることがあります。
こうした状況が続くと、従業員の皆さまのストレスが蓄積されるだけでなく、ちょっとした業務の中断が発生し、生産性の低下にもつながりかねません。
トイレという毎日何度も利用する設備こそ、見直すことで職場全体の快適性を底上げできる可能性があります。
2. 時間帯の分散でストレスを軽減する方法
最初に取り組みやすいのが、利用の「時間帯」をずらす工夫です。出勤や昼休憩の時間が全員一律になっている職場では、どうしても使用タイミングが重なります。
スムーズな使用を促すには
- 出勤・昼休憩の時間差を設定する
- スケジュールボードや社内チャットで混雑情報を共有する
などの施策が有効です。
中には「トイレ待ちが発生しないだけで、仕事のリズムが整った」と感じる方もいるほど、意外なほど効果が出やすい対策です。
3. 動線を整え、無駄な混雑を防ぐ
トイレがひとつしかない場合、「近づいても空いているか分からない」という状況そのものが、心理的な負担になります。
動線改善の例としては
- トイレ前の廊下に視界を遮らないレイアウトを取り入れる
- 空室確認用の表示ランプや簡易センサーの設置
- 待機用の椅子や壁沿いの簡易ベンチの設置
などが挙げられます。これにより、使いたい人が距離を取って待てるようになり、周囲に与えるストレスも軽減できます。
4. トイレ周辺の空間を整える工夫
トイレ自体を増やすのが難しい場合でも、周辺環境を見直すことで居心地を改善できます。
たとえば、
- トイレ付近に「身だしなみスペース」を設ける
- 小さな洗面カウンターを併設し、洗顔や手洗いの目的分散を図る
- 落ち着いた照明や香りなど、空間演出でストレスを減らす
これらは、混雑中の待ち時間に対する印象を柔らげるだけでなく、全体の動きにもゆとりをもたらします。
5. レイアウト設計で「使いやすさ」を叶える
どうしても増設ができないトイレにおいては、「どこに設置するか」も大切です。
理想的なのは、
- 全体のレイアウトの中心からアクセスしやすい場所
- 業務動線とかぶらない、静かなエリア
- 視線や音が気にならないレイアウト
の3点を考慮することです。
さらに、日常的な掃除導線や補充ルートなども設計段階で一緒に考えておくと、後の運用が非常にスムーズになります。
最後に
トイレが1つしかないオフィスでも、時間帯の分散や動線設計、周辺空間の工夫によって、ストレスを大幅に減らすことができます。限られた設備だからこそ、使いやすさや快適さを追求することが、職場全体の満足度向上にもつながります。
株式会社SPACE PRODUCEでは、働く方のエンゲージメント調査やヒアリングを実施し、ただの設計・内装作業にとどまらず、経営者、従業員の皆さまにとって、より良いオフィス空間をご提供いたします。
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