デジタル化が加速し、オフィス内でもキーボードと画面が主役になる時代が続いています。
しかし、アイデアを出す場面では、手を動かして考えるプロセスが今もなお重要です。今回は、ホワイトボードや付箋、紙の資料を積極的に活用できる「アナログ作業エリア」の設計方法を株式会社SPACEPRODUCEが解説します。
デジタル一辺倒では失われるもの
デジタル化が進むことで得られる効率性の裏で、失われているものがあるという事実です。働く方の多くは、パソコン上の作業に慣れていますが、頭の中を整理したり、新しい発想を生み出したりする際には「手を使う」行為が非常に効果的です。手書きのメモや図解は、脳を刺激し、アイデアを立体的に整理する助けになります。
アナログ専用エリア設計のコツ
実際にアナログ作業エリアを作る際のポイントです。最も重要なのは「すぐ使えること」。壁面一面に大きなホワイトボードを設置するだけでなく、手が届きやすい位置に付箋やマーカーを常備しておくことが大切です。また、あえてデジタル機器の持ち込みを制限することで、空間自体が「考える場」として機能するようになります。
さらに、立ったまま作業できる高さのテーブルを用意すると、自然と動きが生まれ、活発な意見交換が促されます。紙の資料をまとめて貼り出せるコルクボードなども有効です。物理的な「見える化」は、チーム全体の認識をそろえるうえで非常に役立ちます。
期待できる変化と効果
このようなエリアを設けることで、普段はなかなか出てこなかった意見や新しいアイデアが、思いがけず生まれる瞬間があります。頭の中で考えるだけでは限界があるものの、手を動かしながら視覚的に整理することで、働く方の思考はより柔軟になります。さらに、共通の作業スペースを持つことで、チームの一体感も向上します。黙々と作業している時には見えなかった課題や、他の方の意見が視覚的に共有される環境は、職場全体の活性化につながります。
最後に
「手を動かす」ことは、時代が変わっても大切な価値を持ち続けています。御社でも、このような空間づくりを一度見直してみてはいかがでしょうか。
ぜひお問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
株式会社SPACE PRODUCEでは、働く方のエンゲージメント調査やヒアリングを実施し、ただの設計・内装作業にとどまらず、経営者、従業員の皆さまにとって、より良いオフィス空間をご提供いたします。