働く方が自分のタイミングで動ける職場には、自然と笑顔と会話が増えます。少しのレイアウトの工夫が、職場の空気を変えるきっかけになります。本記事では、「離席しやすい」空間づくりが、なぜ今、企業にとって重要なのか?株式会社SPACE PRODUCEが解説します。
動きやすい空間が信頼関係を生む
「なぜか話しかけづらい」「なんとなく空気が重い」そのような職場の悩みは、意外とレイアウトの工夫で解決できることがあります。特に、席を立ちやすい空間は、偶発的な会話やすれ違いの場面を自然と生み出します。
こうした小さな接点の積み重ねが、従業員の皆さま同士の距離を縮め、信頼関係や心理的安全性の土台となります。実際に、無言でデスクに向かう時間よりも、軽い雑談が交じる方がアイデアの発想が豊かになるという調査結果もあります。
「動線」の見直しが、空気を変える第一歩
職場の空気をよくするには、「動線」の見直しが有効です。動線とは、人が空間の中をどのように移動するか、その流れを指します。
たとえば、中央にプリンターやウォーターサーバー等を集約すると、自然と人が集まりやすくなります。反対に、出入口や通路が狭く、体を横にしないと通れないようなレイアウトでは、無意識に「動きたくない」と感じてしまうことも。
つまり、通路を少し広くするだけでも、離席への心理的ハードルは下がります。実際、「ちょっと立ち上がっても平気だな」と感じる空間は、働く方の能動性を育てるベースになります。
「立ちやすさ」と「戻りやすさ」のバランスがカギ
離席しやすい環境を作る上で意外と見落とされがちなのが、「戻りやすさ」です。離席しやすくても、戻ってきたときに座りづらい、荷物が置きにくい、視線が集まるといった不安があると、結局その席に落ち着けません。
したがって、「立ちやすさ」と「戻りやすさ」の両立が必要です。たとえば、パーソナルスペースをしっかり確保しつつ、視線がぶつかりにくい角度でデスクを配置する。あるいは、背後に通路をつくらないだけでも「集中できる」安心感が生まれます。
動きやすい空間が、自発性と発言を生む
働く方の「動きやすさ」は、そのまま「発言しやすさ」や「行動のしやすさ」に繋がります。誰かの隣に座って相談する、空いている席に移って資料を広げる、そのような動きの自由が、役職や年齢を超えたコミュニケーションのきっかけを生み出します。
空間に「縛られていない」と感じることで、自分の考えを口にすることへのハードルも下がります。これは、単なる気分の問題ではありません。従業員の皆さまの意見や提案がスムーズに出てくる職場は、業務のスピードも、改善の精度も上がるからです。
最後に
いま、必要とされているのは「整然としたオフィス」ではなく、「動きやすさ」と「話しやすさ」が共存する空間です。働く方が自由に動けるだけで、オフィスには新しい風が吹き込まれます。
ただ、単に家具の配置を変えるだけでは、本当の意味での「動きやすい空間」は実現しません。どこをどう変えるべきか、どの程度の余白を持たせるべきかは、現場の働く方の動きや意見に耳を傾けたうえで判断する必要があります。
株式会社SPACE PRODUCEでは、働く方のエンゲージメント調査やヒアリングを実施し、ただの設計・内装作業にとどまらず、経営者、従業員の皆さまにとって、より良いオフィス空間をご提供いたします。
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