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オフィスデザインには床も大事! 効果や与える印象の違いを解説

#オフィスレイアウト

よくファッションにおいて、「オシャレは足元から」などと言いますが、オフィスにも同じことが言えるかもしれません。機能的かつデザインに優れた足元、つまり床・フローリングとはどのようなものなのでしょうか。さまざまな素材などについて解説していきます。

床の素材や色がオフィスに与える効果や印象


「色」

オフィスにおいて、床の存在はたかが床と侮るなかれ。素材や色が、オフィスの印象を大きく左右します。暗めな床の色に対して天井の色を明るくするだけでも、視覚的に空間の広がりを演出することができます。よりテクニカルな話をすると、長時間デスクに向かう社員が多い会社であれば、リラックスして仕事に取り組めるグリーンやブラウンなどが向いています。クリエイティブワークが中心の会社であれば、頭の中をクリアにできる赤や黄色などが良いという場合があります。

「素材」

木材を使った床は、心に落ち着きをもたらしてくれるだけではなく、明るい雰囲気を作ってくれます。オシャレに仕上げたいのであれば、レッドやイエローのタイルカーペットを組み合わせ、差し色効果を狙っても良いでしょう。クールな印象にしたいなら、あえて、モルタル仕上げにするという手もあります。また、素材は歩きやすさにも関わってきます。長時間、長い期間を過ごすオフィスですから、大切にしたいところ。歩きやすさを重視するならフローリングやシートタイプのフロアタイル、足音が響かない、静かな空間にしたいならカーペットにすると仕事に集中できるでしょう。

目的に沿って選びたい効果・機能・デザイン性


デザイン性の自由度、機能性にも優れたタイルカーペット

タイルカーペットは現在のオフィスで主流となっている素材です。50cm×50cm程度の正方形タイルカーペットを、自由に組み合わせて使うことができます。前述の通り、足音は静かですし、物を落としたときにもその物が壊れにくいという副次的な効果もあります。さほど大きくないタイルなので、汚れが目立ったり、劣化してきたりしたら、その部分だけを取り替えできるのも使い勝手の良さといえます。オフィスレイアウトを考えたとき、OA機器の配線をどう隠すことが社内をすっきりと見せるために大切になりますが、タイルカーペットなら配線を隠すことはもちろん、配線をつないだりするときにも自由度高く利用できます。

カラーバリエーションも豊富にあるため、目的やデザイン性に応じて組み合わせたりすることができます。組み合わせによっては、オフィスに遊び心も加えることができます。また、部署やエリアを分けるためのゾーニングを、カーペットの色によって視覚的に表現することもできます。

天然素材のフローリングは清潔感や高級感ある印象に


オフィスに落ち着きや重厚感などを与えてくれるのが、天然の木材や石材を使用したフローリングです。天然の木材や大理石が使用されているオフィスなどはイメージしやすいと思います。地球にもともと存在する素材が身近にあることは、オフィスに落ち着き、上品な高級感をもたらし、清潔感も演出。天然素材だからこそ、模様などに同じものが存在せず、細かいところに独自性を持たせることもできます。

高級感や重厚感、オリジナルな風合いは、お客様や入社希望者などが出入りすることの多いエントランスや待合、応接スペースなど、ホスピタリティを必要とする空間などに使うと良いでしょう。また、天然の木材はリラックス効果も見込めるため、社員の休憩スペースに木材のフローリングを使用すると、ゆったりした時間を過ごせるようになるでしょう。

木材や大理石以外にも、樹脂材などで作られたリノリウム素材のフローリングもあります。比較的弾力があるため、見た目のよさはもちろん、歩きやすさも実現する素材です。リノリウムは環境にも優しく、抗菌作用も期待できて安全に使用できます。

コストを抑えるならフロアタイル

オフィスの床に天然材などのフローリングを取り入れたいのに、コストがネックとなってしまうこともあると思います。それなら、フローリング風のフロアタイルという選択肢も考えて良いでしょう。天然素材の木材や大理石は、やはりコストがかかりますが、フロアタイルなら天然の風合いを醸しつつも、ローコストに抑えることができます。デザインやバリエーションも豊富なので、自由に組み合わせて活用することができます。水を通しにくい性質もあるので、掃除やお手入れも簡単です。

クールなオフィスはモルタル仕上げ

モルタルとは、セメントに砂を混ぜた素材で、床以外にも壁や天井などの仕上げとしても利用されています。デザイナーズマンションなどのコンクリート打ちっ放し風の内装をイメージすると素材についてピンとくるのではないでしょうか。デザイン性としてもシンプルかつクールな印象を与えられるのがモルタルの床です。モルタルをコテで伸ばして作られるのが一般的で、そのコテ使いによって模様などが表現されます。クールだけども、人の手を感じる仕上がりにすることもできるでしょう。

機能性としては、モルタルに蓄熱する性質があるため、クールな印象に反して、冬場も暖かく過ごすことが可能です。夏にはひんやりした感触をそのまま使用し、涼しさも体感できるのです。モルタル仕上げの床なら、シンプルかつオシャレさもあるので、さまざまな家具との相性も良好です。

まとめ


コストを重要視するのか、デザインを重要視するのか、そこで床選びは変わってきそうです。しかし、そんな表面的なところだけで、床をどうするのか判断するのも少し危険かもしれません。どういう人間がその空間を利用するのか、その人たちにどう過ごしてほしいのかによって、選ぶ選択は変わってきても良いと思います。「コストパフォーマンスとはなんなのか」ということを考えながら、選ぶことになりそうです。お悩みの際にはプロにご相談を。