経営者と現場をつなぐオフィス配置

#従業員エンゲージメント

「社長だけが快適」そんな空間になっていませんか?
働く方の声を聞くと、「話しかけにくい」「距離がある」といった悩みをよく耳にします。
実はその原因、間取りや席の配置にあるかもしれません。本記事では、経営者の皆さまと従業員の皆さまとの距離感を見直すための、実践的なオフィス設計のポイントを株式会社SPACE PRODUCEが解説します。
 

1. なぜ「距離感」が問題になるのか

オフィスにおける物理的な距離は、心理的な距離にもつながります。
経営者の皆さまが壁やドアで区切られた個室にこもってしまうと、働く方々にとっては「声をかけにくい存在」になってしまいがちです。その結果、意見が上がりづらくなり、ちょっとした不満や課題が埋もれてしまう可能性があります。これは、日々の業務の中で改善のチャンスを失うことにもつながります。
 

2. 物理的な距離を縮める配置の工夫


ポイントは「開かれた配置」にあります。
経営層の席をあえてオフィスの中心に近づけることで、働く方とのコミュニケーションが自然と生まれやすくなります。完全なオープンデスクでなくても構いません。背の低いパーテーションを使う、執務室の一角を活用するなど、適度なプライバシーを保ちつつ“見える位置”に経営層がいるだけで、雰囲気は大きく変わります。
 
また、経営者の皆さまが普段から利用するスペースに、あえてフリーデスクや共有カウンターを設けるのも効果的です。「たまたま席が隣になる」状況が、働く方との距離を自然と縮めてくれます。
 

3. 配置だけではなく、「接点の演出」も大切

座席の配置を変えるだけでなく、接点を意識した設計もポイントです。
例えば、社内で最も利用頻度の高い場所——休憩スペースやコピー機の周辺などに、経営者の皆さまがふと立ち寄れるような動線をつくることで、業務中のさりげない会話が生まれやすくなります。こうした偶発的なコミュニケーションが、職場の空気を柔らかくし、従業員の皆さまの本音も引き出しやすくなります。
 

4. オフィスは「メッセージ」そのもの

働く方にとって、オフィスは企業の考え方が表れる場です。
経営層が閉ざされた空間にこもっていれば、「トップは現場を見ていない」と受け取られかねません。

一方で、同じ空間に身を置くことで「私たちの近くにいてくれている」という安心感が生まれます。これは、言葉以上に強いメッセージになります。
だからこそ、経営者の皆さまが「近くにいる」ことを示す空間設計が、エンゲージメントの向上に直結すると言えます。
 

最後に

オフィスの配置ひとつで、従業員の皆さまの気持ちが変わり、組織全体の活気にまで影響します。
「働きやすい環境」とは、単に設備が整っていることではありません。目に見えない“距離”を、どうデザインするかが問われます。
 
もっと詳しく知りたい方は、
ぜひお問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。株式会社SPACE PRODUCEでは、働く方のエンゲージメント調査やヒアリングを実施し、ただの設計・内装作業にとどまらず、経営者、従業員の皆さまにとって、より良いオフィス空間をご提供いたします。