新卒離脱を防ぐ“見守り空間”のつくり方

#従業員エンゲージメント

新卒の方が早期に会社を離れてしまうケースが後を絶ちません。
業務内容だけでなく、「人との距離感」「安心感のなさ」がその一因となっていることも少なくありません。

本記事では、新卒の方が「ここで働いていい」と思えるような空間づくりの視点から、定着率を高めるためのヒントを株式会社SPACE PRODUCEが解説します。
入社したばかりの方にとって、最大の不安は「今、これで合っているのかがわからない」ということです。

そのとき、近くにいる先輩や上司の存在が自然に感じられる空間であれば、不安は和らぎ、質問も生まれやすくなります。
反対に、誰がどこにいるのか分からない配置や、話しかけにくいレイアウトだと、「ちょっとしたことが聞けずに失敗する」→「居心地が悪くなる」→「早期離脱」という負の連鎖が起こります。
空間の設計で心理的ハードルを下げることが、離職の防止につながるのです。
 

導線でつくる“つながりの気配”

新卒の方の席を、先輩社員や育成担当者の視線の延長線上、または軽い動きのある通路沿いに配置します。
行き来があることで、「孤立していない」という感覚が自然に生まれます。
 

座席の“絶妙な距離”を意識する


あまりにも近すぎると緊張しますが、完全に離れると相談がしづらくなります。
声をかけやすい「斜め向かい」や「斜め後ろ」など、軽いアイコンタクトが取りやすい席配置が効果的です。
 

空気感で“見守り”を伝える

照明をあたたかみのある色味にしたり、壁際に観葉植物を置いたりすることで、空間全体が安心感を与える印象に変わります。
また、あえて「1人用の軽い待機スペース」を用意しておくと、気持ちの切り替え場所にもなります。
 

最後に

見守られている、という実感は、言葉や制度だけでは生まれません。
空間のつくり方一つで、働く方が「安心してここにいていい」と思える土壌を整えることができます。

どれだけ制度を整えても、空間が「居場所」を感じさせなければ、働く方の気持ちは離れてしまいます。
特に新卒の方は、自分からは言葉にできないことも多いため、空間から自然と“見守られている”ことが伝わる工夫が欠かせません。

もし今のオフィスに、「新卒の方が安心して働ける席や導線」が思い浮かばない場合、それは設計を見直すサインかもしれません。
株式会社SPACE PRODUCEでは、働く方のエンゲージメント調査やヒアリングを実施し、ただの設計・内装作業にとどまらず、経営者、従業員の皆さまにとって、より良いオフィス空間をご提供いたします。
ぜひお問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。