共感を育てるスタートアップ空間

#従業員エンゲージメント

Z世代・ミレニアル世代にとって、企業への帰属意識はもはや「前提」ではありません。彼らが大切にしているのは、「自分らしさ」と「共感できるチーム文化」です。だからこそ、スタートアップのオフィスは“共感を視覚化する場”である必要があります。本記事では、機能性よりも“カルチャーの伝わる空間”を、限られたスペースでも実現する方法を株式会社SPACE PRODUCEが解説します。
 

帰属意識ではなく“共鳴”でつながる世代

Z世代やミレニアル世代の働く方々は、「会社に尽くす」よりも「価値観の近い仲間と働く」ことを重視する傾向があります。つまり、職場が“所属”の場ではなく“共感の場”であるかどうかが、働くモチベーションを左右する時代に入りました。

実際、私たちが携わったスタートアップのオフィスでも、働く方々が最初に口にしたのは「この空間、なんかチームっぽいですね」という言葉でした。ロゴやミッションが壁に貼られているだけでは伝わらない、“らしさ”が空間にあるかどうか。それが、この世代にとっての“働く意味”を左右します。
 

小規模でもカルチャーは表現できる


広いオフィスが必要というわけではありません。大切なのは「このチームがどういう想いで動いているか」が感じられる空間をつくることです。

たとえば、掲示板ではなく、壁に手書きメッセージを残せるペイントスペースをつくる。社内イベントの写真をあえて雑多に飾る。家具の選定も、「同じ椅子を並べる」のではなく、あえて多様性のある色や形を取り入れ、チームの個性を表現する。こうした設計の積み重ねが、“チームにいる”感覚を自然に生み出します。
 

共感空間の鍵は「余白」にある

スタートアップにとって、“成果を出す場所”としてのオフィスはもちろん必要ですが、それだけではもったいない。空間に少しの“余白”を持たせることが、会話やひらめきを生み、価値観の共有にもつながります。
観葉植物を置いたソファスペース、カフェ風のカウンター席、あえて何も置かない木床の一角。

これらは単なる装飾ではなく、「居場所」を多様化し、各自の過ごし方を認め合う文化の象徴になります。そうした空間が、“この場所は自分たちのもの”という意識を育てるのです。

「共感」こそが採用と定着の武器になる

限られた人材リソースで戦うスタートアップにとって、採用と定着は命綱です。だからこそ、「誰と働くか」「どう働くか」を空間が伝えることが、最大のブランディングになります。

実際、空間の刷新をきっかけに応募者が増えた事例や、退職が減少したケースも多く見てきました。要は、「何を発信しているか」ではなく、「空間から何が伝わっているか」が問われているのです。
 

最後に

これからのスタートアップに必要なのは、大きなオフィスでも、洗練されたデザインでもありません。共に働く仲間が「この空間は自分たちらしい」と感じられること。それこそが、チームの一体感やパフォーマンスにつながります。

ぜひお問い合わせフォーム(https://spaceproduce.jp/CONTACT.html)からお気軽にお問い合わせください。株式会社SPACE PRODUCEでは、働く方のエンゲージメント調査やヒアリングを実施し、ただの設計・内装作業にとどまらず、経営者、従業員の皆さまにとって、より良いオフィス空間をご提供いたします。