椅子と照明が働き方を変える

#健康運営

大きな投資をせずとも、オフィスの“質”は確実に向上させることができます。その鍵となるのが、椅子や照明、音などの「小さな環境要素」です。今回は、こうしたミクロな改善が働く方の集中力や満足度にどのような影響を与えるか、現場経験を交えて解説いたします。郊外に拠点を置く企業の経営者の皆さまにとって、実行しやすく成果も出やすいヒントを株式会社SPACE PRODUCEが解説します。
 

“目に見えない不満”が業績に影を落とす

従業員の皆さまから明確な不満の声が上がらなくても、「なんとなく疲れる」「集中できない」といった感覚は、確実に生産性を下げていきます。原因の多くは、姿勢に無理がある椅子や、まぶしすぎる照明、あるいは耳障りな空調音など、日常に埋もれがちな要素にあります。

実際、私たちが手がけた埼玉県内のあるオフィスでは、椅子と照明を入れ替えたところ、わずか1週間で「肩こりが減った」「集中力が上がった」といった声が複数の従業員の皆さまから届きました。こうした“快適さの積み重ね”は、組織の空気を目に見えないところで確実に変えていきます。
 

小さな改善がもたらす大きな変化


では、実際に何から取り組むべきか。まず見直すべきは、執務用の椅子です。肘掛けの高さや座面の硬さ、背もたれの形状など、身体との相性によって疲労度は大きく変わります。
照明も同様です。白く強い光だけで統一されているオフィスでは、目の疲れだけでなく心理的な圧迫感も生じがちです。昼白色と電球色を使い分けるだけでも、空間の印象がやわらぎ、結果的に働く方のモチベーションにも影響を与えます。

また、意外と見落とされがちなのが“音”の要素。コピー機の稼働音や空調の低周波など、常に耳に入るノイズは知らぬ間にストレスとなります。小型の吸音パネルや観葉植物の配置だけでも、音環境は大きく改善できます。
 

郊外のオフィスでも実現できる理由

「都心のような高予算がない」「スペースが限られている」とお悩みの経営者の皆さまにもご安心いただきたいのが、これらの改善には大規模なリノベーションは必要ないという点です。

例えば、椅子の入れ替えは1脚あたり数万円で導入が可能です。照明の色温度を変える調光器具も、既存の照明器具に後付けできるタイプが多く、工事も不要です。郊外のオフィスであっても、限られた予算内で確かな効果が見込める設計・改善は十分に可能です。
 

経営者の視点で空間を再定義する

設備導入において大切なのは「費用対効果」をどの軸で判断するかです。「すぐに利益に直結しないから」と後回しにされがちな椅子や照明ですが、従業員の皆さまの集中力や満足度が向上すれば、結果的に成果や定着率へとつながります。

私たちはこれまで、目立たない環境要素がもたらす“空気の変化”を多く見てきました。そして、その変化が業績や信頼感にじわじわと効いてくることも経験しています。経営者の皆さまにとって、それは“静かに効く経営判断”とも言えるかもしれません。
 

最後に

今あるオフィスに大きく手を入れなくても、働く方のパフォーマンスは確実に引き出すことができます。その第一歩が「椅子」「照明」「音環境」といった見落としがちな要素の見直しです。

ぜひお問い合わせフォーム(https://spaceproduce.jp/CONTACT.html)からお気軽にお問い合わせください。
株式会社SPACE PRODUCEでは、働く方のエンゲージメント調査やヒアリングを実施し、ただの設計・内装作業にとどまらず、経営者、従業員の皆さまにとって、より良いオフィス空間をご提供いたします。