荷物の出入りが多いオフィスでは、空き段ボールが廊下や倉庫に溢れてしまうことがあります。
これらの段ボールは業務に支障をきたし、作業環境を圧迫します。従業員の皆さまが快適に作業できるよう、段ボールを整理するための「一時保管スペース」をどのように設計すればよいのか、動線を守りながら効果的に収納できる方法を株式会社SPACE PRODUCEが解説します。
1. 何故「一時保管スペース」が必要なのか
オフィスでは、日々大量の荷物が出入りします。例えば、商品の発送準備や新しい機材が届いた際には、空き段ボールが必然的に発生します。しかし、これらの段ボールをそのまま放置すると、廊下や作業スペースが狭くなり、従業員の皆さまが自由に動けなくなります。このような状況では、作業効率も低下し、業務に支障をきたすことが少なくありません。
そこで「一時保管スペース」が必要になります。段ボールなどの一時的な保管場所を確保することで、オフィス内をスムーズに使い、従業員が快適に働ける環境を維持することができます。
2. 一時保管スペース設計のポイント
一時保管スペースを設計する際には、以下の2つのポイントを押さえておくことがポイントです。
(1) 使いやすい動線を確保する
段ボールの一時的な保管場所があまりにも遠く、手間がかかると、従業員の皆さまが段ボールを適切に管理する意欲が低下します。そこで、出入り口近くや作業スペース近くに「一時保管スペース」を設けることで、段ボールの整理がしやすくなります。さらに、保管スペース自体の高さや配置も重要です。高すぎる棚や遠すぎる場所に段ボールを保管すると、取り出しが面倒になり、逆に作業の効率が下がってしまいます。
(2) スペースのサイズを最適化する
「一時保管スペース」のサイズも非常に重要です。あまりに大きすぎると、無駄なスペースを取ってしまい、オフィス全体のレイアウトに影響を与えることになります。一方、あまりにも小さいと、段ボールが収納しきれずに溢れてしまうことになります。適切なスペースを確保し、段ボールを整理しやすいように棚や収納ボックスを使って、効率よく管理できるよう設計することが求められます。
3. 段ボール整理と快適な作業環境を両立させるために
一時保管スペースは、単なる収納場所にとどまりません。段ボールを整理するだけでなく、オフィス内の動線を保ち、作業効率を向上させるためにも重要な役割を果たします。具体的には、以下のような工夫が効果的です。
- オープン棚の活用
段ボールをそのまま積み重ねて収納するのではなく、オープン棚やラックを使用することで、収納の効率が上がります。また、段ボールの内容が一目でわかるようにラベルをつけると、さらに整理がしやすくなります。
- 収納ボックスやコンテナの使用
一時的に保管する段ボールは、収納ボックスやコンテナに入れておくと、見た目もすっきりします。これにより、整理整頓された空間を維持しつつ、必要な時に簡単に取り出せるようになります。
- 清掃・整理のルーチン化
段ボールが積まれたままになることを防ぐために、定期的な整理や清掃をルーチン化することも大切です。従業員の皆さまに負担をかけずに管理ができる仕組みを作ることで、作業環境が常に整った状態を保つことができます。
4. 続けやすい保管スペースの設計方法
「一時保管スペース」を設計する際には、利用する人々が自然に使いやすいと感じることが重要です。無理なく整理できるスペースを提供するためには、以下の点に注意しましょう。
- 動線の確認と使い勝手の良さ
スペース設計前に、実際に働く方々の動きをチェックして、使用頻度が高い場所に収納スペースを設けることが大切です。例えば、荷物の受け取りや発送を行うエリア近くに収納を設けることで、効率的に管理できます。
- 収納を「見える化」する
段ボールを適切に整理するために、収納方法を「見える化」することが役立ちます。透明な収納ボックスや、棚にラベルをつけることで、どこに何が収納されているかが一目でわかり、従業員の皆さまがすぐに必要なものを取り出せるようになります。
最後に
オフィス内で段ボールがあふれる問題は、多くの企業が抱える課題ですが、適切な「一時保管スペース」を設けることで解決できます。収納の動線やサイズ、使いやすさを考慮した設計によって、作業環境を快適に保ちながら、段ボールの整理が効率よく行えるようになります。
オフィスのデザインや収納についてお悩みの際は、ぜひお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。株式会社SPACE PRODUCEでは、働く方々のエンゲージメント調査やヒアリングを通じて、オフィス空間の最適化をご提案いたします。