広いのに快適じゃない…?オフィスレイアウトを最適化する工夫

#オフィスレイアウト

広いオフィス空間があるのに、なぜか使いづらく感じることはありませんか?特に郊外のオフィスでは、
都心よりも広いスペースを確保しやすい一方で、「空間が間延びして活用しきれない」「働く方同士の距離感がつかめず、コミュニケーションが取りにくい」といった課題も生じがちです。

しかし、適切なレイアウトの工夫を取り入れることで、広さを活かしながら快適な職場環境を整えることができます。本記事では、オフィスデザインの専門家が、ゾーニング、視線誘導、家具配置のポイントを株式会社SPACE PRODUCEが解説します。
 

1. なぜ「広いのに快適じゃない」と感じるのか?

広さが逆効果になる理由

広いオフィスは一見、快適に思えますが、空間の使い方次第では逆に働きにくさを生んでしまいます。その主な要因は以下になります。


- 間延びした印象:デスク間の距離が広がりすぎると、コミュニケーションが減る。
- 視線の抜けすぎ:見渡しやすい反面、どこで何をしているかが見えすぎて落ち着かない。
- 用途が不明確なスペース:会議室でもなく、リフレッシュスペースでもない「なんとなく空いている場所」が増える。

これらの問題を解決するには、空間の区分けを明確にし、働く方の動線や視線の流れを意識したレイアウトがポイントです。
 

2. ゾーニングでメリハリをつける

エリアごとに役割を決める

オフィスを快適にするためには、まず「どこで何をするのか」を明確に決めることが重要です。例えば、以下のようなゾーニングを考えてみましょう。


- 集中エリア:静かに作業できるスペース。個別ブースやパーティションを活用。
- コミュニケーションエリア:チームワークを活かすエリア。オープンなレイアウトで配置。
- リフレッシュエリア:リラックスできる空間。植物やソファを取り入れ、落ち着く雰囲気を演出。

これらのエリアを意図的に配置することで、「広いけれど居心地の良いオフィス」が実現できます。
 

3. 視線の誘導で「動きやすさ」を生む

人の流れを意識したデザイン

オフィス内での移動しやすさは、働きやすさに直結します。視線の誘導を意識することで、自然な動線を作り出し、ストレスのない環境を作れます。


- 通路を明確にする:オフィス家具を配置する際、通路を意識して間隔を確保する。
- 視線を適度に遮る:パーティションや観葉植物で区切ることで、集中できる空間を演出。
- 導線のゴールを明確に:リフレッシュスペースや会議室の場所を分かりやすくすることで、移動のストレスを軽減。
 

4. 家具配置で広さを活かす

適切な家具選びが空間の使い勝手を変える

単に広いだけの空間ではなく、家具の配置によって働きやすさを向上させることができます。


- デスクの向きを工夫:個別作業が中心なら壁向き、チームワーク重視なら対面配置に。
- 適度な仕切りを設置:間仕切りを活用することで、広い空間でも集中しやすい環境に。
- マルチ機能の家具を導入:収納付きのテーブルや可動式のパーティションを使い、用途に応じたレイアウト変更が可能に。

家具の配置を工夫することで、無駄なスペースが減り、オフィス全体が活気ある空間になります。
 

最後に

オフィスの広さを最大限に活かすには、ゾーニング、視線誘導、家具配置の3つのポイントを意識することが大切です。働く方が快適に過ごせる環境を作ることで、業務効率やモチベーションの向上にもつながります。
最適なレイアウトは企業ごとに異なります。自社に合ったオフィスデザインを実現したいとお考えでしたら、ぜひお問い合わせフォーム からお気軽にお問い合わせください。
株式会社SPACE PRODUCEでは、働く方のエンゲージメント調査やヒアリングを実施し、ただの設計・内装作業にとどまらず、経営者、従業員の皆さまにとって、より良いオフィス空間をご提供いたします。